「ほうれい線、何をやっても消えない…」
そんな悩みを持つ方はとても多いです。
美容液、マッサージ、表情筋トレーニング…いろいろ試してきたけど変わらない。
実は、ほうれい線が消えない原因はケアの順番が間違えている、または別の場所にあることが多いのです。
ほうれい線の本当の原因
実は、ほうれい線をつくっている正体は、大きく分けてこの4つです。
①筋膜の癒着(最も見落とされている原因)
顔の深部には「筋膜」という薄い膜が全体に張り巡らされています。この筋膜が硬くなって周りの組織とくっつく(癒着する)と、皮膚を内側から下へ引っ張ってしまい、ほうれい線が深くなります。一番見落とされやすいのに、影響がとても大きいのがここです。特に首の筋膜が「渋滞」を起こすと、顔全体が下へ引き下げられ、ほうれい線につながります。

②筋肉のコリ
表情のクセや食いしばりで、顔の筋肉は毎日こり固まっていきます。固まった筋肉は縮んだまま戻らなくなり、その分だけ顔を下や横へ引っ張ります。特に噛む筋肉(咬筋)や頬まわりがこわばると、ほうれい線の溝がくっきり出やすくなります。

③筋力低下
コリとは逆に、使えていない筋肉は衰えていきます。特に頬を引き上げる筋肉が弱ると、頬を支えきれずに垂れ下がり、ほうれい線が目立ちます。「こって縮む筋肉」と「衰えてゆるむ筋肉」——この2つのアンバランスが、顔のゆがみを生みます。

④皮膚の弾力低下
肌そのものの土台も関係します。加齢や紫外線でコラーゲン・エラスチンが減ると、皮膚がハリを失って重力に負け、たるみます。これは①〜③(筋肉まわり)とは別ルートの原因なので、筋膜や筋肉のケアだけでなく、スキンケアでのアプローチも大切になる部分です。

そして——ここが一番のポイントなのですが。
この①〜③(筋膜の癒着・筋肉のコリ・筋力低下)を作り出しているのは、ほうれい線がある場所とは別のところにあることが多いんです。
その正体は、毎日の表情のクセ、姿勢、生活習慣です。無意識に噛みしめる、スマホで下を向く、いつも同じ側で荷物を持つ、片足で立つクセがある——首・頭・肩など離れた場所のこりが、めぐりめぐってお顔を引っ張っていることが本当に多いんです。

逆に言えば、その原因を毎日のケアで取り除いていければ、ほうれい線は変えられるということ。では、セルフケアで本当に変わるのか——次で見ていきましょう。
セルフケアで本当に変わる?
変わります。
ただし、「原因にちゃんと届く方法」であればの話です。
いえ、むしろ——ほうれい線は、自分でしか変えられません。原因を作っているのは、毎日の噛み癖や姿勢、生活習慣。あなた自身の日々のクセだからです。
どれだけゴッドハンドの施術者でも、ほうれい線が出る理由を熟知していても、根本改善ができる技術を持っていても——週に1回、月に1回では足りないんです。
なぜなら、その悩みを作っているのは毎日の習慣だから。施術で一度リセットしても、次に会うまでの6日間、29日間、あなたのクセはずっと続いています。それでは追いつきません。
だからこそ、自分で毎日ケアをしながら、習慣そのものを解消していく。これしかないんです。

さらに、④の皮膚の弾力低下も、正しいスキンケアの選び方や使い方で、肌の土台から変えていけます。
つまり——
自分の手でお悩みを解消していくしか、
ほうれい線は解消できないんです。
ほうれい線を解消する4ステップ
では、何をすればいいのか。
やることは、そんなに多くありません。4つの原因に、それぞれ届くケアを、正しい順番でやるだけです。ここからは、私が実際にサロンでお伝えしている順番でご紹介します。
① 筋膜リリース(最も効果的)
①筋膜の癒着 + ②筋肉のコリ
最初の一歩は、これです。癒着した筋膜をはがして、動かなくなっていた組織を目覚めさせます。指でもできますが、顔の筋膜は思っている以上に深く、硬い。指だと表面をなでるだけで終わってしまうことが多いんです。
だから私は、フェイスポインターのような専用ツールを使います。深部のトリガーポイントにピンポイントで届くので、力もいらず、短時間で済みます。
そして忘れてはいけないのが首。首の筋膜がガチガチだと、口元だけほぐしてもすぐ戻ります。TORNAiDO(トルネード)で首の渋滞を解消すると、ほうれい線が変わる方はとても多いです。
また、TORNAiDO(トルネード)で首の筋膜をほぐすことも、ほうれい線改善に直結します。
② 首ケア・姿勢改善(たるませるクセそのものを変える)
首の筋膜は、口角のすぐ下まで伸びています。だから首がこると、そのまま口元が下に引っ張られる。首をほぐしただけで、ほうれい線が薄くなる方も多いんです。
お顔だけを一生けんめい触っても変わらなかった方は、まず首から。ここが「別の場所に原因がある」の代表例です。
ただ、ほぐすだけでは足りません。ストレートネック、猫背、いつもの表情グセ——首や顔をかためている習慣そのものを変えないと、ほぐしてもまた元に戻ってしまいます。
どれも地味ですが、この積み重ねが、ほぐしたお顔を「戻らない状態」にしてくれます。
③ 表情筋トレーニング
③筋力低下
使えていない筋肉を、使えるようにしていきます。とくに多いのが、頬の筋肉が眠っている状態。その一方で、口まわりやおでこには力が入りすぎていることがとても多いんです。
鍛えるところは鍛え、力みすぎているところは抜く。お顔のバランスを整えることが、いちばん大事です。
だからこそ、①の筋膜リリース、②の首ケア・姿勢改善が先。土台をゆるめてから鍛える。この順番だけは、守ってください。
使い方や効果は、こちらの動画でお話ししています。
④ 保湿・スキンケア
④皮膚の弾力低下
肌そのものの弾力を支えるケアも、もちろん必要です。ビタミンC誘導体やレチノールなど、コラーゲンにはたらきかける成分は心強い味方になります。
ただし——スキンケアだけでほうれい線を消すのは、正直むずかしいです。届くのは皮膚まで。その下の筋膜や筋肉には触れられません。「土台をゆるめる」+「肌を育てる」の両輪で考えてください。
スキンケアの選び方は、こちらの動画でも詳しくお話ししています。
美容医療との違い
ヒアルロン酸やボトックスは、たしかにすぐ変わります。そこは正直、セルフケアには真似できません。
でも、この記事をここまで読んでくださった皆さんは、もうおわかりですよね。
ヒアルロン酸やボトックスは、このお悩みができる仕組み——ひいては、お悩み解消の4ステップを踏めていないんです。ただ表面的に、足す・引き上げる・止める。だから効果がなくなれば元に戻るし、続けなければいけない。
そして、この4ステップをせずに表面的に老化を食い止めていた結果、さらに加速度的に老化は進み……ということになるんです。
まるで、アリとキリギリスみたいですね。

どちらが良い・悪いではなく、「埋める」か「原因を減らす」かの違いです。私は、時間はかかっても後者を選んでほしいと思っています。
まとめ:ほうれい線は「順番」で変わる
最後に、もう一度だけ整理させてください。
ほうれい線をつくっているのは、筋膜の癒着・筋肉のコリ・筋力低下・皮膚の弾力低下の4つ。そして、その原因を毎日つくり続けているのは、あなた自身のクセや姿勢です。
だから、人にやってもらう施術でも、注入で埋める美容医療でも、根っこは変わらない。自分の手で、毎日、正しい順番でケアしていくこと——これがいちばんの近道なんです。
やることが多く見えるかもしれませんが、1と2で土台をゆるめ、3でクセを断ち、4で育てる。日常的にクセに気づいて直す、スキンケアは使うもの、使い方を見直す。実は普段やっていることを少し変えるだけ。
そして、1、2のステップを普段の習慣に入れ込んでもらうことで、変化を感じやすくなります。
ほうれい線は、一日でできたものではありません。だから、一日で消えることもありません。でも、原因に正しく手を当てて、毎日コツコツ続けていけば——お顔はちゃんと応えてくれます。
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